ドグラのTRPG日記

TRPGをキッカケにして自分の人生を豊かにしたいと考えています

「運命の劇場、再び」深淵テンプレート集『辺境騎士団領』を読んで

皆さまお久しぶりです。
投稿用のシナリオ作りや、文書の勉強など、他にやりたいことが山ほどできてしまい、5月から更新をサボっていました。
約5ヶ月間、やりたいようにやっていた結果、だいぶ気持ちのほうも落ち着いてきましたので、本日から再開いたします。
相変わらずのつたない文章ですが、最後までお読みいただけると幸いです。
 
さて、今回再びブログを書こうと思ったのには、大きな理由があるんです。
それは、私の愛するTRPGの一つである『深淵』の新テンプレート集『辺境騎士団領』が全国の書店で発売されたことに起因します。

 『銀龍亭綺譚』からはや4年、『深淵第二版』からさかのぼれば7年の歳月が経ちました。2年ほど前にデザイナーである“朱鷺田祐介”氏が『第三版』を作成中であるという告知がありましたので、「しばらくは新しい展開はないだろう」と、高を括っていた中でのサプライズでした。このゲームを遊び続けていた私としては、思わず飛び上がってしまうほどのうれしいニュースです。最近は特にTRPGに対する情熱が高まっていましたので、この気持ちを目立つ場所に記録しておこうと考えました。そこで、ブログの存在を思い出したというわけです。

今回の記事では、本書を一通り読んで思ったこと、感動したことを交えながら、書評をつらつらと書いていこうと思います。

 

本書の概要

価格は税別で3,800円。
最近は1,000円ちょっとで購入できるルールブックもありますので、サプリメントとしては少し高額な設定です。
サイズはB5。ページ数は167pで、厚さは12mm程度。
本文は2段組。文章は丁寧に記述されており、スラスラと頭に入ってきます。
『銀龍亭綺譚』と同じく索引はついていませんが、項目の末尾に使いやすい「一覧」がまとめられているため、それほど気にはなりません。
また、表紙の“妖精王の密使”をはじめとする“田口順子”氏の挿絵は、深淵の暗くて幻想的な雰囲気を美しく彩っています。
 

 想像力をかき立てる世界観

ここからは、本題である内容について踏み込んでいきます。
本書で最初に取り扱われているのは、書名にもなっている「辺境騎士団領」の世界設定です。
騎士団領は十二と一つの星座に合わせた小国に分かれており、その国々を、
「魔族」
「支配者」
「重要NPC
「ルール上の補足」
という点で解説をしています。すべての項目に美しい物語や詳細な設定が存在するので、このゲームを好きな方が読めば、きっと魅力溢れるシナリオアイデアを思いつくことでしょう。
項目の合間には時折“伝書使アンウェン”の物語がはさまれます。彼は友人に頼まれて騎士団領を旅しているのですが、その先々で厄介ごとに巻き込まれてしまいます。次々と巻き起こる怒涛の展開に、彼と友人、騎士団領の人々がどうなっていくのか目が離せません。読み物としても興味深い内容です。
 

魅力的なテンプレート

新テンプレートの数は29種類。
Role&Rollに収録されていた26体に、新規書き下ろしの3体が追加されています。
「名作童話をモチーフにしたキャラクター」
「騎士団領に住む亜人」
「いそうでいなかったあの職業」
特殊な出自から基本的なものまで幅広く取り揃えられており、PC、脇役、エネミー、ヒロインと様々な活用ができそうです。
ここから着想を得たテンプレートを自分で作ってみるのも面白そうですね。
赤ずきんとか、灰かぶりとか、髪長姫とか。
 

ゲームの遊び方を増やす新たな選択肢

『深淵』には「渦型」というシナリオの大枠だけを決めておき、細かいところはキャラクターの設定にあわせてセッションを行う方法があります。FEARゲーで言うところの「シナリオクラフト」に近いシステムですね。
本書にはそれを支援するためのツールとして、
「妖魔の市」
「外交特使」
の3つが収録されています。
それぞれが違ったシチュエーション、異なるゲーム構造をしていますが、ランダム要素によってPCの目的や置かれた状況が変化していくのは共通です。
余談ですが、「妖魔の市」に収録されている“鏡の公女”のセリフにドキッとしました。
こういう“ミステリアスな言い回し”と“女の子”の組み合わせって大好きなんですよ。
 

ユニークな付属シナリオ

本書には、「白猫の館」というサンプルシナリオが1つ収録されています。
内容についてですが、使用できるキャラクターが「少女」、あるいはそれに類するテンプレートに限定された“館物”です。
起承転結のはっきりした構成で、PCが旅立つモチベーションも分かりやすく設定されています。シナリオ全体から漂う雰囲気も童話的で良い味を出していますね。一つ気になる点があるとすれば、中盤の課題に似たものが多く、展開が少し単調になりそうなところでしょうか。
また、シナリオの最後にNPCや館の背景情報が付属しているのですが、1ページという短さながらも、この手の不思議な世界が好きな人の心を揺さぶる素晴らしい内容です。私としては、この設定を使ってキャンペーンを企画してみたくなりました。
 

まとめ

『辺境騎士団領』は、新たな世界設定、追加ルール、キャラクターによって、『深淵』という美しい世界を拡張するものです。ずっとこのゲームを遊び続けていた方には選択肢が生まれ、しばらく距離を置いていた方にとっては復帰する良いきっかけになるでしょう。ぜひ一度手に取ってみることをオススメします。
 
 
というわけで、今回の記事はこれで終了です。
今後の予定としては、サボっていたときに進めていたこととTRPGを絡めて記事を書くか、自作シナリオのレポートをあげようかと思います。
ここまで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。
 

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